かわかぜ

令和5年4月号

創立85周年に寄せて

信仰は呼吸するが如く、本能的・自然体で身についていることが大切

川崎教会長
渡邊浩志

創立85周年記念日、誠におめでとうございます。

新型コロナウイルス感染状況が落ち着き始めている中での創立記念は、85周年という節目となりました。川崎教会では、この3年間、式典らしい式典を行うことが出来ませんでしたが、会場の椅子の間隔を空け、本部式典への参加後、「教団会員特別功労者」として宮前東支部の金子泰久さんの表彰式を教会で挙行することが出来ました。元参議院議員斎藤文夫先生・藤末健三さんのお二人が川崎教会にご参拝くださり、式典に錦上花を添えて頂き、とても有意義な創立記念式典になりました。

教会ご宝前の両側にある「開祖さま・脇祖さま」のお写真と「三帰依・会員綱領」の額を新たにして、85周年記念式典として新生川崎教会がスタート出来たことは、神仏のおはからいと教会幹部の皆様方のこれまでの努力のお陰さまと、深く感謝申し上げます。

会長先生のご法話は、木村和夫さんの「習慣」という詩をご紹介くださり、善い習慣を身に着けることがとても大切であること。そして、日蓮ご聖人のご遺文《飢へて食を願ひ、渇して水をしたうが如く、恋しき人を見たきが如く、病に薬を頼むが如く、みめかたち良き人・べに(紅)白粉をつくるが如く、法華経には信心を致させ給へ、さなくしては後悔あるべし》を引用され、信仰は呼吸するが如く、本能的・自然体で身に着いていることの大切さをお示しくださいました。

さらに《一代の肝心は法華経、法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしはいかなる事ぞ。教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ》からお釈迦さまの本心が法華経にあり、その修行の根本は、常に人を拝む不軽菩薩の精神、そして、善き振舞ができる人になることがお釈迦さまの本当の願いで、それはまさに立正佼成会のあり方そのものであることをあらためてお示しくださいました。

また、会長先生ご自身が法華三部経の「若し法を聞くことあらん者は一人として成仏せずということなけん(方便品第二)」との言葉が好きであることをお話くださり、私たち会員にとってご縁ある方々と如何に「善き縁」を結ぶことが大切であるかを促された様に感じました。

式典の最後は、出会うご縁を大切にして《星辰の如く 急がず しかも息まず》とのゲーテの言葉をもって結ばれ、創立100周年に向け、共々にしっかりと、そして着実に歩む常精進を心に期すことが出来ました。

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