ありのままを受け入れると、創造変化・調和する
宇宙の元気が蘇る
川崎教会長 渡邊浩志
あけましておめでとうございます。
ウクライナ戦争、新型コロナウイルスの蔓延等、激動の五黄中宮の年が終わり、新たに「四緑中宮」の年が始まります。この年は「信用・信頼・完成」の年と言われ、穏やかで和やかな年と言われます。是非、そうあってほしいと願わずにはいられません。
さて、御親教の式典で國富理事長が「人間は一日に6万回考え、3万回判断している」という興味深いお話をしてくださいました。人間の存在を端的に表わしていると思いました。デカルト(フランスの哲学者)が「我(われ)思う、故に我在り」、またパンセ(フランスの哲学者)も「人間は考える葦である」と言い、人は葦のように弱い存在であるが、考えることができる素晴らしい存在であると誇らしげに謳っているのです。
光祥さまは、不完全な自分自身を信じ、その不完全さと誠実に向き合い、ありのままに相手も受け入れることの大切さを情熱的にお話くださいました。大変深く、尊い内容と受け取らせて頂きました。
会長先生のご法話は、もともと私たちは元気であること、そして、宇宙の不思議さを様々な例をもって繰り返しお説き頂きました。意味するところは、宇宙全体が如何に調和し、整然と存在、そして創造変化しているかをお示しくださったのです。如何に私たち人間が、自分中心で調和を乱しがちな存在であるかが反省させられます。
最後に今年の書初めの【素心(昨年から今後十年間)】の「素」とは、「白い生地を表し、地位・名誉など世間的な着色に染まらない人間そのものの自然・純粋さで物を見たり聞いたり学んだりすること」。【元気】とは前述の如く「もともと私たちが元気であること」、そして「元」の語源は、上の二が「上、天」を意味し、下の字は「人が歩き、活動するさまを表し、万物の如く、動いて歩いて創造し、常に前向きに活動すること」を表しているとご解説頂きました。この一年、教えに親しみ、穏やかで、和やかで元気な一年となる精進をしましょう。