1月7日(土)、会長先生より年頭のご指導を頂く「御親教」式典が、本部大聖堂よりインターネット配信されました(詳細は1月15日発行『佼成新聞』参照)。國富敬二理事長は、「創立85周年を迎え、『みなともに日々感謝でめざめ、元気で生き生きと精進して参りましょう』と会長先生から信行目標をお示し頂きました。『内省』と『一念三千』の教えを大切にし、ご縁を自他の仏性開顕のチャンスと捉え、結果は仏さまにお任せして対話を重ねて参ります」と挨拶。続いて次代会長・庭野光祥さまが挨拶。そして「決意の言葉」を上田教会・土屋知世支部長が表明。最後に会長先生からご法話を頂戴しました。
庭野会長 御親教要旨
本気で世界平和への願いを結集し、「元気」で生き生きと活動する一年に
皆さま、あけましておめでとうございます。
私たち人間は、何を根本にして生きているのでしょう。安岡正篤氏の著書『活学百言』では「宇宙は無限の万物創造変化で、人間は小宇宙である」と説く一方で、「善人は引っ込み思案で、消極的、傍観的であり、団結しない」と弱点を指摘しており、いま、世界を本当に平和にするには、善人も一致団結する必要に迫られていると言えます。
また、一昨年亡くなられた筑波大学名誉教授の村上和雄さんと、佐治晴夫理学博士の対談『すべてを繋げる宇宙の世界』では、「宇宙も生命体も完璧に整合性・調和がとれていて、絶妙な均衡・バランスの上に我々は生きている」「私たちのいのちは宇宙全体と繋がっており、体は宇宙そのものでもある」と結論されました。
今年の書初めは《素心》(世俗に染まらぬ純真な心)と、人間にとって一番大切である《元氣》(万物生成・活動の源となる気力)としました。万物の如く、動いて歩いて創造し、常に前向きに生き生きと活動することが「元気」のもとになります。
皆さんと共に教えに親しみ、素直に学び、力を合わせて平和な世界を築く、元気で創造的な一年にして参りましょう。
(文責在記者)