コロナ禍の下で会員教育Ⅱ《一乗の教え》を受講された三厨さんの実践報告4回目です。学習テーマ《「一乗の教え」を知情意のすべてにおいて徹底的に深め、その功徳を理解し、身につける》についての報告です。毎回高い学習テーマに向かって、開祖さまのお説きくださる真理を真っ直ぐに信受される三厨さんの姿勢に学びたいと思います。
教務部長
大空の道場
多摩麻生支部壮年部 三厨基至さん
オーロラからの説法
秋から冬にかけてアラスカ上空からカナダの北極近くに差し掛かると、機体は薄青い色をした動き続けるオーロラのカーテンに包み込まれ、宇宙から降り注ぐプラズマと地球の磁力線による、幻想的なショータイムが10分程度続きます。
オーロラをはじめ、自然界の台風、積乱雲、霧などの発生から衰退の過程は、『無量義経・説法品』に説かれた四相=「生・住(安定)・異(変化)・滅(消滅)」の始末を観察するという教えを会得する上で、機上の体験が役立ちました。
一方、人間界では損得勘定や欲に縛られて「真理」の存在に目が向かわず、『苦』の世界でさまよっている多くの人を、慈悲心を発揮して救い出してあげなさいと説き示されています。
ありのままを受入れることが幸せを呼ぶ
我が人生の四相の始末を観察し、〈生を受け、念願のパイロット訓練を無事終了して副操縦士になった過程を「生」、無事故でパイロット人生を過ごした過程が「住」、60歳の時の健康診断で身体の異常が発見され「異」、パイロット人生を感謝で卒業「滅」〉と捉えました。
また、縁起観の視点からは、両親にこの世に産んで頂いたことを『因』、開祖さまのご著書との出遭いを『縁』として、パイロットの飛行体験を通し、大自然・宇宙の法則を検証させて頂けた『果』、さらに《宇宙のすべてのものごとを存在たらしめている宇宙の真理・法則》を体得する機縁として、退職後、「会員教育Ⅱ」「教師」教育受講のおはからいを頂いたことに、感謝の想いが湧き上がる日々です『報』。日常生活の上に「法」を生かし、周囲の調和に貢献できるよう、さらなる精進をお誓いいたします。
合掌