コロナ禍の下で会員教育Ⅱ《一乗の教え》を受講された三厨さんの実践報告5回目です。開祖さまのお説きくださる真理を真っ直ぐに信受される三厨さんの姿勢に学びたいと思います。
教務部
大空の道場
多摩麻生支部壮年部 三厨基至さん
身体検査合格、ご先祖さまに感謝
パイロットを志願する者は、まず最初に身体検査の洗礼を受けます。どんなに学力が豊富でも身体検査で不合格となると、その時点でパイロットになる夢は幻となってしまいます。学力試験は自分の努力次第で合格できますが、身体検査の合否はいわば、持って生まれたご先祖さまから受け継いだ要因が大きく、受験者はマナ板の鯉状態で検査を受けます。
ほとんどの受験者は視力不足で不合格となります。當に遺伝の要素が大きいですね。エアライン・パイロットは一番厳しい国土交通大臣が発行する「第1種身体検査基準」の身体検査証明書を取得する必要があります。身体検査証明の有効は6ヶ月ですから、年間2回の身体検査に合格を条件に乗務できます。長距離国際線乗務を続けていると、長時間の緊張・時差・気圧差の影響で壮年時期に入ると、技量国家試験より身体検査の合格が厳しくなります。それぞれジムでトレーニングやジョギングで健康管理はしていますが、定年まで身体検査に合格し続けられた、健康な体に生んでくれた両親やご先祖さまに感謝です。
報恩感謝の行いを母にも
50年前に初めて身体検査に合格した時に、ご先祖さまとの繋がりを強く意識しました。過去に視力が悪い先祖がいた場合、身体検査は不合格となりパイロットの夢は叶いませんでした。
それ以来、毎日御宝前に向かい「ご先祖さまから健康な体を頂き有難うございます」と感謝の気持ちを伝えて参りました。
以前、開祖さまは〈世の中でやり残し、慙愧の気持ちで世を去ったご先祖さまに代わって、善業を積むことが、ご先祖さまの供養になる〉とお示しくださっております。
ご先祖さまへの報恩行の一つとして、数年前から90歳になった母(写真左奥)の、デイサービス以外は御宝前の前で、私が話し相手となって食事をします。ご先祖さまがその様子をご覧になり、きっと喜んでくださっていると思います。
これからも、仏さまのものの見方・考え方を学び続け、報恩感謝の行いを積み重ねていきたいと思います。
合掌