コロナ禍の下で会員教育Ⅱ《一乗の教え》を受講された三厨さんの実践報告3回目です。
学習テーマ「一乗の教え」から、《本仏に対する絶対の信仰と功徳を身につける》についての報告です。
大空の道場
多摩麻生支部壮年部 三厨 基至
宇宙(真理)空間と娑婆世界の境界を飛ぶ
パイロット現役時代、ニューヨークやワシントン便では、成田離陸後7時間を経た深夜に、アメリカ北部とカナダ国境の西海岸上空を通過します。左眼下にはバンクーバー、右にはシアトルの美しい町の夜景が広がります。しかし一方で、この町の人々は美しい夜景とは裏腹の、自己中心に囚われた娑婆世界で、どの様な人生を過ごしているのだろうかと思いを馳せます。
そして目線を上げて夜空を眺めると、そこには157億年前の宇宙誕生から不変で平等な真理(宇宙のすべての物事を存在たらしめている法=宇宙の大生命である久遠実成の本仏)が広がる世界があります。私は毎回、真理の世界と眼下に広がる娑婆世界の境界層を飛行しながら、宇宙(おおぞら)からの説法を聴聞していたことに気づき、深く感謝してきました。
受信アンテナを磨き宇宙と一体に
48年前に出遭った開祖さまのご著書に《宇宙の真理を送信しても、錆びついた受信アンテナや、周波数の違うチャンネルでは受信できない》と記され、私はどうしたら一人でも多くの人が仏性に気づけるかを考え続けていました。
その後、見宝塔品に『宝塔が地から湧きだし、その高さ五百由旬(五千㎞)』とあり、それは宇宙に達する高さです。宝塔の中には多宝如来が坐られ、お釈迦さまの説く教えは真実であることを証明されました。つまり娑婆世界と久遠本仏の世界が宝塔(仏性)により繋がった訳です。
開祖さまのご著書『法華三部経各品のあらましと要点』を拝読し、2千5百年前にお釈迦さまは巨大アンテナを備えておられ、真理・宇宙の法則と一体となられたことに驚きました。私もアンテナを磨き、さらに感度を上げ、宇宙誕生の138億年前から降り注ぐ《法=真理》の電波を全身で信受し、より深め、ご縁を通して自他の仏性開顕に努めて参ります。
合掌