素直な心で求道し、耳を澄ませて声なき声を聴き取ろう
2月15日は涅槃会、お釈迦さまがお亡くなりになった日です。歴史上のお釈迦さまはお亡くなりになられましたが、永遠の仏さま(久遠の仏さま)は今も私たちの身近にいて法をお説きくださっています。《素直な心で求道し、声無き声が聴ける心境》にあれば、この法を聞くことが出来ます。
一休さんは久遠の仏さまのご心境を、『死にはせぬ どこへも行かぬ ここにおる 尋ねはするな ものはいわぬぞ(如来壽量品第十六の自我偈)』と、詠みました。あとは私たちに、仏さまのお心と感応道交する素直さと求道心があるかどうかです。
世界を見渡せば、ミャンマーのクーデター、ウクライナ紛争、イラク・シリア大地震等々と、混沌とした状況です。また、TVから流れてくるニュースは詐欺事件、殺人といった暗いニュースが多く、不安感が一層増して来ます。現代社会は、絶えず負の情報に晒されストレスが高じる時代を迎えています。
この涅槃会を通して心を落ち着かせ、じっくりと耳を澄ませ、湧いてくる内なる思い(仏さまのお心)を素直に受け止め、自分に合った生き方を心がけることがとても大切な気がします。