かわかぜ

令和5年5月号

降誕会(花まつり)に寄せて

子どもたちが夢と希望を胸に!夫婦が最高の友

川崎教会長
渡邊浩志

4月8日は降誕会(以後「花まつり」と称します)ですが、今年は「花まつり」という行事名がふさわしい式典となりました。この3年間は、コロナ禍のため、皆さんとご一緒に「花まつり」を執り行うことが出来ませんでした。

本部大聖堂の降誕会の式典のインターネット配信を受けた後、教会のご宝前に置かれたピンクや黄色の春らしいお花に飾られた誕生仏に祈り(みんな素晴らしい)を込めて甘茶を注がせて頂きました。お天気にも恵まれ、教会の入り口に花御堂を設置し、道行く人に灌仏のサービス(写真下)が提供出来たことも、川崎教会らしい「花まつり」となった気がしています。

さらに、稚児衣裳をまとった9名のお子さんの登場で教会が、いっそう明るくにぎやかになりました。参加されたご家族の方々、関係者にとっても楽しい「花まつり」に映ったのではないでしょうか。会長先生が、ご法話(3月15日、4月1日)で《天神とお釈迦さまの問答》をご紹介くださいました。

天神が「何ものが人々のよりどころか?何ものがこの世で最高の友であるか?」と問うた時、お釈迦さまは「子供たちが人々のよりどころである。そして、妻が最高の友である」と答えたというのです。

私たち大人が、『将来に夢と希望をもって生きられるように』との願いをもって子供たちの命を尊び、大切に育む姿勢がとても大切と思わせて頂きました。インド、中国と伝わり、日本ではすでに奈良時代に「花まつり」が行われていたようです。単なる儀礼儀式に留めず、豊かで立派な子供たちが育つことを応援できる「花まつり」でありたいです。そして、ご夫婦の信頼という絆が深まる家族となれるように、教会長としていっそう精進させて頂きます。

PAGE TOP